“给”の品詞性

3 “给”の品詞性

“给”は、本動詞としての用法をもつほか、ほかの動詞との組み合わせでさまざまな構文に現れる。これらの用法では、第2章で述べた「与える」という意味がほとんど失われているものも多い。日本語に翻訳した時に、助詞の「に」に相当する場合や、「てやる」のような動詞構文になる場合、使役マーカー、受動マーカーに相当する場合など、語彙的な意味よりは文法化した意味をもつことも多い。このため、“给”の品詞性についての議論は、研究者によって意見が分かれている。