8、多国籍企業(跨国公司)
複数の国を舞台に生産、流通などの拠点をもつ世界企業のことをいう。国連では「2ないしそれ以上の国で資産を支配する企業」と定義づけている。
多国籍企業は、諸国経済の相互依存関係の強化や、技術の発展、向上が望めるうえ、合併、買収、連携などによる世界経済のボーダレス化を牽引しているともいえる。
一方、多国籍企業の台頭は、輸出市場の限定や、為替レートの変動を利用した投機やタックスヘイブン(税率の低い国に子会社を作り、企業内取引をして脱税を図ること)などを引き起こし、国家主権との矛盾も生じている。