8、中国産食品
安全問題の影響で生鮮・冷蔵野菜の輸入が激減(受中国产食品安全问题的影响,生鲜・冷藏蔬菜的进口锐减)
財務省貿易統計(円ベース)によると、2007年、日本の全世界からの野菜輸入額は4,195億円(前年比1.4%減)。国別の内訳をみると、第一位は中国で2,173億円(同5.5%減)、第二位は米国で760億円(同2.8%増)となっており、この両国だけで7割のシェアを占めている。なかでも中国のシェアは5割を超えており、野菜輸入において中国に対する依存度は非常に高い。
中国からの野菜輸入のなかでは生鮮・冷蔵野菜の減少幅が大きく、2006年の447億円から305億円(同31.8%減)となった。ほかにも冷凍野菜が2006年の372億円から367億円(同1.3%減)となっている。
一方、加工野菜(酢漬け、ペースト状にしたもの、簡単な調理を施したもの、野菜ジュース)や乾燥野菜(きのこ類、スイートコーン、じゃがいも、豆類等)などは総じて増加しており、生鮮・冷蔵野菜の大幅な落ち込みをカバーしている。
ただし、2008年1月下旬に発生した中国産冷凍餃子問題の影響で、今後は加工野菜や乾燥野菜についても消費者の不信感が拡がることが予想され、2008年の野菜輸入は大きく減少する可能性がある。