今後のアジアでのビジネス展開、4分の3以上の企業が拡大
2025年10月24日
4、今後のアジアでのビジネス展開、4分の3以上の企業が拡大
企業のアジア戦略を踏まえた誘致活動が必要である。
今後のアジアでのビジネス展開については、4分の3以上(75.5%)の外資系企業が「拡大する」と回答している。「維持する」(17.1%)を含めると、全体の9割以上(92.6%)の企業が、アジアを重視していることがうかがわれる。日本以外でビジネス戦略上重視しているアジアの国・地域を、親会社の意向を踏まえ最大3カ所を選んでもらった。その結果、重視している国・地域のトップは「中国大陸」で63.8%の企業が重視している国・地域に挙げている。以下、「インド」28.7%、「韓国」26.4%、「香港地域」14.0%、「台湾地域」13.0%、「シンガポール」11.6%と続く。ベトナムが10位(97年)、8位(05年)、7位(07年)と順位を上げている。
また、日本にアジアの地域統括拠点を設置しているか聞いたところ、「設置している」と答えた企業は回答企業の17.1%であった。「設置していない」と回答した企業に対して今後の見通しを聞いたところ、「優れた人材の増加」、「諸外国に比べ魅力的な優遇措置の導入」、「法人税の軽減」等が日本に地域統括拠点を設置する上での条件となっている。今後日本がアジアの統括拠点を誘致するためには、政府・自治体・誘致機関が一体となり、人材育成の強化、投資環境の整備を進めることが求められる。