ニート(啃老族)

17、ニート(啃老族)

ニート(NEET)とは、「Not in Education,Employment or Training=通学も、仕事も、職業訓練も受けていない人」の頭文字、「Not in Education,Employment or Training」を取った略称(NEET)で、1999年にイギリスで名づけられた。

類義語にフリーターと呼ばれるものがあるが、ニートとの大きな違いは、働く意思がないということが挙げられる。また、1996年~2005年の10年間で約1.6倍に増加したニートが、2002年からは横ばい状態でその全体数は減っていないものの、その中身はフリーター同様、25歳~34歳が占める割合が高くなっており、少子化問題の要因の一つに挙げられている。

なお、日本では、「就職しない」、「就職したくない」、または「ひきこもり」という意味で定着している「ニート」が、発祥の地イギリスとは下記のような違いがある。

イギリスでのNEET(ニート)

定義:「16歳~18歳の、教育機関に所属せず、雇用されておらず、就業訓練にも参加していない若者」

意味:上記の定義通り、離職中や求職中、病気や育児・出産中の休職、ボランティア活動も含むので、「ひきこもり」や「働く意思がない」というイメージには結びつかない。

日本でのニート(NEET)

定義:「学校に通学せず、独身で、収入を伴う仕事をしていない15~34歳の個人」(内閣府)

意味:上記の定義に加えて、「就職したくない若者」、「就職はしたいが就職活動をしていない若者」という意味合いもあり、「ひきこもり」や「働く意思がない」というネガティブなイメージが強い。