新興国で強まる販売機能の拡大意欲

2、新興国で強まる販売機能の拡大意欲

海外での今後(3年程度)の事業展開方針(新規投資、既存拠点の拡充)は、66.4%の企業が事業の拡大方針を示し、国内事業の拡大方針(50.2%)を上回る状況が続いた。機能別(販売、生産、研究開発など)の拡大方針では、2006年度に続き中国がすべての機能でトップとなったが、生産機能拡大を志向する企業の比率は総じて低下傾向にある。中国以外では、ベトナム、インドに加え、中・東欧、ロシア・CISなどの新興国・地域で販売機能および生産機能の拡大志向が趨勢的に強まっている。途上国向けの販売ターゲットの現状と方針について、企業向け販売では、地場企業向けを拡大する姿勢が強い。消費者向けでは、ニューリッチ・中間層および富裕層を重視する傾向が強い。