対中投資の変化(对中投资的变化)

8、対中投資の変化(对中投资的变化)

(2007.4.27掲載)

2005年以降の対中投資減少の背景としては、以下の要因が考えられる。

1、労働力不足及びそれに伴う人件費の上昇

2、電力や水等のインフラ不足

3、投資や国内需要の一巡

4、外資優遇税制撤廃の動き

5、知的財産権保護など制度面の未整備

6、政治不安

7、為替リスクの拡大

これらの要因が複合的に作用することで、日本企業の投資意欲はより慎重になっている。

更に、原油価格等原材料の高騰が進む中、政府の価格統制等により、原材料価格の上昇分を製品価格に十分に転嫁できないこともあり、企業収益の伸びは2005年より大幅に低下している。

そのような状況下で、昨今は「China+1」という言葉が聞かれるようになり、中国以外にも更に別の海外投資先を探す動きが活発になってきているが、依然契約ベースの投資金額は高い伸びを示していることから、直接投資の減少傾向が続くかどうかを見極めるには、もう少し時間がかかるであろう。