3、注目点米国企業の業績動向
米大手金融機関の7~9月期決算発表は一巡したが、事業会社の決算発表はこれからピークを迎える。先週はグーグルなど、一部の勝ち組企業の好決算などが好感される局面もあったが、景気悪化が本格化するなか、企業業績全体としては厳しい状況が見込まれる。
注目されるのは、足元の業績以上に今後の見通しである。景気低迷が長期化するとの見方も強まっており、企業サイドの慎重な見通しが示されれば、足元、下方修正傾向にある2009年の業績見通しが更に下振れし、株価にマイナスのインパクトを与える可能性があろう。
今週はテキサス・インスツルメンツ(10/20)、キャタピラー、アップル(10/21)、マクドナルド、ボーイング(10/22)、ダウケミカル、マイクロソフト(10/23)などの決算発表が注目される。