日本的経営(日本式经营)
2025年10月24日
1、日本的経営(日本式经营)
日本的経営(にほんてきけいえい)とは、日本の経営慣行を指す言葉。特に戦中戦後に形成され、高度経済成長期からバブル崩壊にかけて実践されていた経営慣行を指す。
今日の日本企業の成長の原動力の一つにこの日本的経営があげられるが、アメリカの「資本主義」に比較して、日本は「人本主義」であるといわれ、その流れとして、3つの特徴があるといわれている。
①終身雇用制
(日本の企業の従業員は、一度企業に就職すると、定年まで一つの企業に勤続する傾向が強い)
②年功序列制
(個人的能力ではなく、勤続年数や学歴によって昇給や昇進が行われる人事制度)
③企業別組合
(労働組合が企業内部に単独で組織されており、労使協調的な運動方針を取ることが多い)
この他にも、経営家族主義や、ボトムアップ経営等が上げられる。
また、日本式経営は、西ヨーロッパやアメリカ合衆国|アメリカでは近代化の過程において解体した共同体が、企業体において再生産され続けたことによって成りたっていた面も指摘される。
== 歴史 ==
日本的経営を実施する前提として、右上がりの経済成長があった。経済成長が横ばいになると、終身雇用放棄論が声高に主張されたが、賃上げ抑制など労使協調で乗り越えた。1980年代には日本の驚異的な経済成長の立役者として懐古的にもてはやされていた。
しかし、その後の不況「失われた10年」の中で、次第に日本式経営の問題点が露呈するようになり、グローバリゼーションの進展と共に日本式経営の解体が叫ばれるようになった。実際に、そのような経営手法を放棄する企業も少なくはなかった。
しかしながら、その後の景気回復傾向の中で、「失われた10年」の中においても日本式経営を継続させてきた企業が世界的に成功する例も現れ始めており、再評価の気運が高まっている。