国際復興開発銀行(国际复兴开发银行)
2025年10月24日
9、国際復興開発銀行(国际复兴开发银行)
英語名:International Bank for Reconstruction and Development (IBRD)
国際復興開発銀行(IBRD)は、1945年に設立された、世界銀行グループのうち最も歴史が長く、単一機関としては最大の開発資金の国際融資機関である(日本は1952年に加盟)。日本では、国際復興開発銀行のことを「世界銀行」と呼ぶこともある。
国際復興開発銀行は、中所得国や信用力のある貧困国に対して融資・保証や分析・助言サービスなどの非融資業務を提供し、持続可能な開発を推進することで、これらの国の貧困を削減することを目指している。
国際復興開発銀行の過去の融資から得られた利益は、開発活動の原資になるだけでなく、同機関の財務の健全性を示す指標となり、資本市場から低利で資金を調達し、借入国に緩やかな条件で融資を提供することを可能にしている。その平均償還期間は15~20年で、金利は同機関自身の借入れコストに応じて半年ごとに変動する仕組みになっている。
国際復興開発銀行の融資原資は、資本市場からの借入や加盟国からの出資金や留保利益、貸付金の回収で賄われ、そのうち市場での借入が最大の資金源となっている。実際、日本においても、国際復興開発銀行の外国債券(世銀債)が頻繁に発行され、結構身近なものである。