輸出補助金(出口补贴)

9、輸出補助金(出口补贴)

輸出に際して交付される補助金で、これにより低価格による輸出が可能となる。

1980年代、世界経済の景気後退等により農産物市場が縮小、余剰農産品の大量発生により価格が低迷するなか、特にEC欧州共同体)は、域内の余剰農産品を輸出により処理するため輸出補助金を増加させ、国際競争ができる水準にまで輸出価格を引き下げた。一方、ECの輸出攻勢により輸出シェアの減少を余儀なくされた米国は、補助金つき輸出を増加させて対抗したことから、農産品の国際価格は大幅に下落し、農産物貿易は混乱に陥った。

そのような中ウルグアイ・ラウンドが始まり、最終合意において、1986~1990年を基準期間として、1995~2000年の6年間で財政支出額の36%、対象数量の21%を削減するとされた。

2004年に合意された農業モダリティの枠組みでは、輸出補助金および、輸出信用や国家貿易企業の活動などの輸出補助金的要素について一定期日までに撤廃する方向で合意し、2005年の香港閣僚宣言では2013年までに全ての形態の輸出補助金を撤廃することに合意した。

Export Taxes

Export Subsidies