1、お金に関連するいろいろな言葉(与金钱相关的词)
お金のことを「貨幣」ということがある。これは「硬貨(coin)」と「紙幣(bill)」を合わせた呼び方である。また「通貨(currency)」という表現もあるが、これはその国の中で通用(流通)する貨幣という意味である。
貨幣の「貨」や「貯」「財」などのお金に関連する漢字には、「貝」の文字がよく使われているが、これは古代中国では昔、貝がらがお金として使われていたことからきているようである。
時代を下って江戸時代の日本では、金貨・銀貨・銅貨が通貨として用いられたが、金貨を鋳造するところを「金座」、銀貨を鋳造するところを「銀座」といっていた。銀座という地名はこれに由来している。ちなみに、今の日本銀行本店がある場所(日本橋)には、金貨の鋳造所が置かれ、金座と呼ばれていた。現在の日本の通貨単位である「円」は、1871(明治4)年の「新貨条例」によって定められたもので、これ以降お金の単位が「円」「銭」「厘」と呼ばれるようになった。